こどもの矯正治療
- 矯正治療がなぜ必要か?
- 歯並びを改善する事は見た目の問題だけではなく、虫歯、歯肉炎、歯周病になるリスクを低くし、より健康に歯や歯グキを長持ちさせる目的があります。
噛み合わせ(骨や筋肉のバランス)が安定しないと歯並びのずれやそれを元に虫歯や歯グキの病気につながりやすくなります。また顎機能が崩れ顎関節症という口の開閉運動がしずらくなる可能性も出てきます。それらを防ぐためには正常な噛み合わせへの改善が必要です。 - 口腔器官と口腔機能の安定化と正常化を図ることは歯並びを整える事に加え、咬合機能の向上、顎関節の正常化や異常な口呼吸から正常な鼻呼吸への回復と確立、いびき、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害(現代病)の改善、予防など身体の健康維持に多大に関与する重要な治療です。
年々そういった現代病が増えてきてます。それは現代人の骨格が退化してきてるからなのです。欧米化の食生活が増えたのも原因の一つです。
- 歯並びが悪くなる原因
- 子供の頃の悪習癖(指しゃぶり、哺乳瓶の長期使用等)
- 歯周病による影響
- 骨格の成長不全
- 遺伝的要因
- 全身疾患の影響
- 生活習慣(噛まない食事)
- 矯正についてはこんな考え方もあります
- http://www.kyousei-passport.com/truth/
小児矯正症例
年齢8歳 | |
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年齢7歳 | |
つぶれていた鼻が健康的な顔立ちになり、フェイスラインが整ってきます。 | |
矯正を始める時期っていつ?
矯正はそもそも虫歯や歯周病と違い根本的な病気を治す治療ではありません。急ぐ必要はない為「永久歯が生えそろってから」、「大人になってからでも遅くはないです」等と言われることはある事です。
しかし中年期からでも治療は可能ですが、靭帯や歯槽骨、ホルモンの影響で年齢を重ねるごとにそのような事が障害になり治療を難しくする事があります。矯正治療は短期間では終わりません。スタートが遅れればそういう事が障害となり治療期間も長くなります。また長期に続けば装置から解放したくなる気持ちが強くなり、治療途中でもやむなく終了する事にもなりかねません。
何でもそうですが、形が出来上がってから変えるのは大変という事です。
ではいつの時期が理想なのか?状態にもよりますが、大半は永久歯が入れ替わる時期(10~12歳)までに基礎作りをされているのが望ましいです。その時期までに治療していないのとでは将来歯並びにだいぶ影響してくる為、それまでの間に治療の目処をたてる事が必要になります。それを踏まえると6~8歳(個人差)までには治療を開始する事です。基礎作り次第では将来また矯正治療をしなくても済む場合も多いからです。専門医で矯正治療した場合の大半は17~18歳くらいまで治療が続きます。成長が落ち着くまではメンテナンスも含めて治療が必要になる為です。ではその年齢までしたから生涯綺麗な歯並びでいられるのか?決してそうではありません。歯やその周囲組織は常に活動していますので何年後、何十年後歯並びは確実に変わってきます。それがまた気になってきて再び矯正する人は珍しくありません。
個人差がある為一概には言えませんが、適応時期を越えてから始める場合、成人矯正治療として行い成長が落ち着くまでは治療が続く事になります。また大人になってからだと治療時間や見た目、装置による発音等仕事に影響も少なからず出るため、治療したくても始められない人が多くいます。そういう事も含め早いうちに手を打つほうが良いと考えており、当医院では小児矯正、早期治療に力を入れております。
- 早期治療メリット
- ● 子供は順応性が高いので大人に比べ矯正治療に不便さを感じにくい。
- ● 痛みが少ない
- ● 歯周組織(靭帯や骨)が未熟な為治療効果が成人に比べ早い。
- ● ブラッシングがしやすくなり虫歯、歯肉炎等に罹りにくくなる。
- ● 成長発育の促進及び口腔機能の向上(歯列不正の子供はスムーズに嚥下できない為柔らかい物を好む傾向にある)
- ● 歯並びの悪化を最小限に食い止められる。
- ● 成人矯正に比べコストが大幅にかからない。
- ● 医療控除の対象(成長期後の矯正は対象外)
- デメリット
- ● 装置の取り扱いに慎重さが求められる。
- ● 決められた時間の装着義務。
- ● モチベーションの持続。
- ● 保険が適応できない。
- ● 2年前後の通院が必要(3~4週/月)